質量保存の法則とは、「化学反応の前後において,物質の総質量は変化しない。」というものです。本記事では、質量保存の法則を具体例を踏まえてわかりやすく解説します。発見者ラボアジエもセットで覚えましょう。
質量保存の法則とは
質量保存の法則とは、「化学反応の前後において,物質の総質量は変化しない。」というものです。
【例1】
例えば、炭素と酸素から二酸化炭素が生成する場合について考えてみます。
C + O2 → CO2
12g 32g 44g
この反応において、炭素12gと酸素32gを反応させると、二酸化炭素が44g生成します。
反応前は炭素12gと酸素32gで全体の質量は44g、反応後は二酸化炭素が44gあるので全体の質量は44gであり、反応の前後で全体の質量が変わっていないことがわかります。
【例2】
例えば、エタンと酸素から二酸化炭素と水が生成する場合について考えてみます。
2C2H6 + 7O2 → 4CO2 + 6H2O
60g 224g 176g 108g
この反応において、エタン60gと酸素224gを反応させると、二酸化炭素176gと水108gが生成します。
反応前はエタン60gと酸素224gで全体の質量は284g、反応後は二酸化炭素176gと水108gで全体の質量は284gであり、反応の前後で全体の質量が変わっていないことがわかります。
質量保存の法則の発見者ラボアジエ
質量保存の法則の発見者はラボアジエであり、発見した年は1774年です。
組合せが出題されるので覚えておきましょう。覚え方は以下から。