【図解&動画】ろ紙を用いたペーパークロマトグラフィーをはじめ、薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィーの原理とは?本記事では「クロマトグラフィー」の原理と方法を実験例をもとにひとつひとつ解説します。
ちなみに僕は10年以上にわたりプロとして個別指導で物理化学を教えてきました。
おかげさまで、個別指導で教えてきた生徒は1000名以上、東大京大国公立医学部合格実績は100名以上でして、目の前の生徒だけでなく、高校化学で困っている方の役に立てればと思い、これまでの経験をもとに化学の講義をまとめています。参考になれば幸いです。
クロマトグラフィーとは
クロマトグラフィーとは、物質の吸着力の差によって分離する方法です。
代表的なものは、以下の3つです。
・ペーパークロマトグラフィー
・薄層クロマトグラフィー
・カラムクロマトグラフィー
それでは一つ一つ説明していきましょう。
ペーパークロマトグラフィーとは
ろ紙の一端に複数の成分を含む試料をつけた後、アルコールなどの展開液を試料がついた方の端に浸すと、展開液がろ紙中を上昇していきます。
このとき、ろ紙への吸着力が弱い成分は移動速度が速く上側まで移動しますが、吸着力が強い色素は移動速度が遅いため下側のままとなります。このように、吸着力の違いにより成分を分離することができます。
出典:http://www.kenq.net/dic/05.html
これがもっとも代表的なクロマトグラフィーで、ペーパークロマトグラフィーといいます。
薄層クロマトグラフィーとは
ろ紙の代わりにガラス板とシリカゲル等の吸着剤を用いて分離する方法を薄層クロマトグラフィーといいます。
カラムクロマトグラフィー
ガラス管にシリカゲルなどの吸着剤を詰め、上部から試料液および展開液を流すと試料液中の成分が吸着力の差により分離されます。この方法をカラムクロマトグラフィーといいます。
さいごに
すべてを覚える必要はないのですが、最もよく出題されるペーパークロマトグラフィーは最低でも覚えておきましょう。
暗記は大変だと思いますので、僕がこれまで1000名以上の個別指導で、生徒の成績に向き合ってきた経験をもとにまとめた化学の勉強法も参考にしてもらえれば幸いです。
また、本記事をググってくださったときのように、参考書や問題集を解いていて質問が出たときに、いつでもスマホで質問対応してくれる塾はこれまでありませんでした。
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